
寛骨は、骨盤の前面と側面をなしている大きく厚い骨です。腸骨、恥骨、坐骨の三つが、だいたい17歳頃に癒合して寛骨となります。外側に寛骨臼と呼ばれるくぼみがあり、大腿骨と連結して股関節になっています。
仙骨は、骨盤の中央で後壁部分の逆三角形をした骨です。一般的には背骨と呼ばれている脊柱のうち、腰椎の下にある五つが癒合して仙骨となります。背骨を支える土台であり、位置としては身体のほぼ中心に当たります。
尾骨は、尾てい骨とも呼ばれ、脊柱の一番下にある尖った骨です。人の場合では、3から5個の尾椎が癒合して,仙骨の下に軟骨結合でつながっています。座るときや歩くときの姿勢を支えており、その役割は重要です。
骨盤の中央にある孔は、女性では出産時に胎児の通り道となるため、男性のよりも広くて丸い形をしており、丈も短くなっています。大腿骨や頭蓋骨と並んで男女の差がはっきり現れる場所でもあります。
骨盤は、直腸・生殖器・膀胱などの内臓を保護して、歩行を支えて衝撃を吸収し、座るときの台座としての役割を持っています。また、骨盤は「腹直筋」「腹斜筋」「腹横筋」の三つの腹筋で守られており、周囲の骨や筋肉と連動しています。骨盤がゆがんだりずれたりして身体のバランスが崩れると、腰痛や肩こり、頭痛、肥満、不妊の他、精神疾患など、その影響は全身におよびます。骨盤は身体の中でとても重要な役割を担っているのです。