動かしているようで動いていない肩甲骨
2018年12月25日
肩こりには肩甲骨はがし!
姿勢改善には肩甲骨!
ダイエットにも肩甲骨!
ネットや書籍で肩甲骨のことが多く語られているので、
みなさんも肩甲骨が大事だ!ということはご承知なのではないでしょうか?
肩甲骨を動かすストレッチを意識的に取り入れるようになった方もいれば、
日常生活で肩甲骨は動かしているので大丈夫!(正確には動いているであろう)と
思っている方もいると思います。
でも、それで本当に肩甲骨は動いているのでしょうか?
肩甲骨はある法則によって動く?
肩甲骨の動きには大きく分けて6つあり、挙上・下制・内転・外転・上方回旋・下方回旋という動きがあります。
簡単に説明すると、、、
挙上 = 肩甲骨を上げる(肩をすくめる動き)
下制 = 肩甲骨を下げる
内転 = 肩甲骨を寄せる(胸を張る動き)
外転 = 肩甲骨を広げる(背中を丸める動き)
上方回旋 = 右肩甲骨の場合、反時計回りに回旋させる(気をつけ姿勢から、腕を横にバンザイする動き)
下方回旋 = 右肩甲骨の場合、時計回りに回旋させる(上方回旋させた腕を、気をつけの姿勢に戻す動き)
また肩甲骨が骨同士でくっついているのは鎖骨のみで、
背骨やあばら骨にはくっついているわけではないので、胴体から浮いている、
すなわち鎖骨にぶら下がってる骨、と考えていただくとイメージしやすいのではないでしょうか?
ぶら下がっているだけでは不安定ですので、
周りの筋肉が肩甲骨を安定させているのです。
肩甲骨の周りの筋肉が硬くなると、肩甲骨の動きが悪くなるということがうなずけますね。
逆に、肩甲骨を動かせていないと周りの筋肉もだんだん硬くなるという風に考えることもできます。
肩甲骨の挙上・下制・内転・外転の動かし方は、ある程度の方は分かるかと思いますが、
上方回旋?下方回旋?それってどうやって動かすの?
と疑問に思う方は多いと思います。
座った状態、立った状態で結構ですので気をつけの姿勢をとってみてください!
その時、手の甲は外側に向いていると思います。
手の甲を外側に向けた状態のまま、腕を挙げる動き(外転)をさせると
上腕骨と肩甲骨が動くのですが、肩甲骨はどの辺りから動き出すと思いますか?
1.最初から 2.外転30°以降 3.外転60°以降
正解は2の「外転30°以降」から動き出す!です。
外転30°までは肩甲骨はほとんど動きませんが、それ以降、
上腕骨挙上と肩甲骨上方回旋は、2:1の比率で動きます。
これを「肩甲上腕リズム」と言います。
また、先程の気をつけの姿勢から前方に腕を挙げる動き(肩関節の屈曲)でも、
肩甲骨は屈曲60°まではほとんど動かず、 それ以降は、上記と同様上腕骨挙上と肩甲骨上方回旋は2:1の比率(肩甲上腕リズム)で動きます。
ここでみなさんにお伝えしたいのは、
肩甲骨は普段の日常生活だけではほとんど動かせていないということなのです!!!
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肩甲骨の動きが悪くなるとどうなるのか?
スマートフォンの普及、長時間のデスクワークにより肩甲骨はガチガチに硬くなっていき、気づいたときには肩こりや四十肩・五十肩に悩まされてしまいます。
四十肩・五十肩の原因は加齢により肩関節や肩回りの筋肉が硬くなることで
痛みを引き起こすとされており、はっきりと原因は解明されていませんが、
痛みがないうちから適度な運動やストレッチを心がけることが予防に繋がります!
じゃあ、どんなストレッチをすればいいの?
肩甲骨のストレッチを知りたい方はこちらのブログをどうぞ↓
肩こりに効く肩甲骨はがしストレッチ!
肩甲骨は自分が思っているほど動かせていないものです!
カラダに不調が出る前にストレッチで予防することをおすすめします!
この記事を書いた人
山本 大地(山本 大地)
IdeaLink株式会社
幼少期からサッカーをしており、動作の基盤は柔軟性だと常に考えていた。ストレッチアップを通じてたくさんの人に笑顔と健康を届けることに没頭。